TPSカードはDX化と環境対策とを両立する媒体です
TPS-カード®︎は、主に生産と物流分野におけるDX化推進と環境負荷軽減への貢献を目的としたカードです。製造・物流業務における指示票や現品票等に用います。(TPSとはTransaction Process Scoreの意)
印刷・消去・再印刷を繰り返し行うことができるリライトカード内にIC タグを内蔵して、カード表面に作業者が目視で確認する情報を印刷、RFIDに情報機器が認識するデータを記録します。
また、リユース(再利用)を前提としています。
①リライトカード②リターナブルカード の2種があり、
①はカードの表裏を印刷→追記→消色→洗浄→印刷と繰り返して使用します。
②は情報を印刷した紙をビニールケースに入れて運用します。
現品票や指示書を発行する度に用紙に印刷し、不要に伴い廃棄し続けている場合に比べ、廃棄物及び廃棄コストを大幅に削減できます。同時に、用紙を削減する事により森林伐採を減らし、製紙工程における電力・水の使用を削減します。しかし、一番のポイントは印刷に関わるトナーやインク等のコストや、機器の維持管理コストの削減が期待できることです。
ラインナップ
①リライトTPSカード(カラーストライプ)
・繰り返し印刷可&RFID入り ・両面印刷可
・カラーストライプ入り ・コーナーカット&ラウンドカット
外寸:L150×H75mm
100枚で 重さ:460g 厚さ:45mm程度
Gカードとしての利用を想定
②リライトTPSカード(ストライプなし)
・繰り返し印刷可&RFID入り ・片面印刷
・コーナーカット&ラウンドカット
外寸:L150×H80mm
100枚で 重さ:500g 厚さ:37mm程度
Sカードとしての利用を想定
③リターナブルTPSカード
・両面利用 ・ビニールケース入りで繰り返し利用
※目視情報が変わったら中身は再作成
・RFID入り(HFとUHFのデュアルタグも可)
・コーナーカット&ラウンドカット
外寸:L158×H80mm
100枚で 重さ:770g 厚さ:63mm程度
Gカードとしての利用を想定
カードの構造と特徴
印刷・消去・再印刷を繰り返し行うことができるリライトカード内にICタグを内蔵。カード表面に作業者が目視で確認する情報を印刷し、ICタグに情報機器が認識するデータを記録します。
リライトとは
- RFIDで
格納情報(記録情報)の①書込②書換③追記 - リライト面で
印刷情報(記憶情報)の①書込②追記
格納情報(RFID-TAG内にリライト)—-記録情報
ICタグは任意に使用可能な記憶領域を持ち(HF帯I-code SLIX2の場合316バイト・UHF帯は86バイト)、各種の端末から非接触でデータの読み取り、書き込みを行うことができます。
TPSカードには管理用プリセットデータを格納済みで、RFIDを利用した実績収集・トレーサビリティが可能です。
●リライト機能
RFID部のリライト・・・10年間100,000回のリライトが可能
印刷情報(カード媒体の表裏にリライト)—-記憶情報
●リライト機能
印刷部のリライト 表面印刷・裏面印刷・追記印刷が可能。消色洗浄機を使って繰り返し利用。
・・・5年1,000回のリライト(使用環境によります。当社調べ)
カードの特徴
●コーナーカット
カードの表裏・天地・左右を識別
●ラウンドカット
カードのハンドリング性向上策
●エンボス加工
カード同士の張り付き防止(片面の場合のみ)
●厚み
一定規格の均一な厚み(枚数計測の可能性)※リライトTPSカードカラーストライプ:約400μ
●重さ
一定規格の均一な重量(枚数計測の可能性)
●カラーストライプ
用途に応じてカードの種別区分などに活用
●樹脂製
紙のように粉塵発生がない
リユースのため、洗浄・除菌が可能。雨滴による影響がない。
●高速発券
約50枚/分 以上の高速発券(AP-4370シリーズ)
●消色・洗浄
回収後、消色洗浄機(AP436R)にて消色・洗浄を行う
●軟質樹脂
しなやかなため、物品や人を傷つける心配がない。カード自身がダメージを受けにくい。
TPSカード一覧
※通箱(リターナブルボックス)・・環境保全と低コストを両立する運搬箱。外箱だけでなく緩衝材(仕切り材)も繰り返し利用。RFID搭載で在庫管理、運送履歴管理も可能。
リライトTPSカード
サイズ(mm) | リライト面 | ストライプ | ICタグ | 厚さ | 型番 | 入数 |
---|---|---|---|---|---|---|
150×75 Gカード | 片面 | あり | HF | 360μ | AP832B | 1000 |
150×75 Gカード | 片面 | あり | UHF | 360μ | AP832C | 1000 |
150×75 Gカード | 両面 | あり (片面のみ) | HF | 430μ | AP842B | 1000 |
150×75 Gカード | 両面 | あり (片面のみ) | UHF | 430μ | AP842C | 1000 |
150x80 Sカード | 片面 | なし | HF | 360μ | AP831B | 1000 |
150x80 Sカード | 片面 | なし | UHF | 360μ | AP831C | 1000 |
54×85.6 Cカード | 片面 | なし | HF | 410μ | AP83CB | 1000 |
54×85.6 Cカード | 片面 | なし | UHF | 410μ | AP83CC | 1000 |
145×85.6 Kカード | 片面 | なし | HF | 410μ | AP83KB | 1000 |
145×85.6 Kカード | 片面 | なし | UHF | 410μ | AP83KC | 1000 |
リターナブルカード(区分仕分け機対応:Gカード用)
サイズ(mm) | ICタグ | 型番 | 入数 |
---|---|---|---|
158×80 | HF | AP863B | 100 |
158×80 | UHF | AP863C | 100 |
158×80 | HF&UHF | AP863D | 100 |
用途
TPSカードは用途によりサイズ、名称が異なります。
<Sカード>
パートナー企業への納入指示に用いる「調達指示票」として、納入便別又は納入日別、製品別等に用いることができます。また、自社内のさまざまな工程への「生産指示票」としての活用を想定。
S=指示、仕掛け、スケジュール、スコアリング、シンクロ などの意味を持ちます
<Gカード>
パートナー企業が納入に用いる「調達現品票」として、箱単位の現品票等に用いることができます。また、自社内のさまざまな工程での製品の「生産現品票」としての活用を想定。
G=現地(場所、工程)、現物(現品)、現実(時、行動)、ガイダンスなどの意味を持ちます
<Pカード>
自社の事務所や工場への入出門の管理票としての活用を想定。
P=パーソン の意味を持ちます
SカードとGカード
▶作業指示書など、指示内容のインデックスとしての運用を想定
・計画指示、実行指示、実績収集
▶物品につける=現品票
【カードの高さが違うわけ】
Gカードは物品(収容器)の数量分発券するのに対し、Sカードは作業指示のまとめ(インデックス)だから、前段取りでまとめて発券して重ねた時に区切りがすぐわかるね!