リライト回数を増やす策
リライト回数が減る理由
使用済みカードに汚れや粉塵などがついていると、カードが印字ヘッドを通る際、「ヘッド」と「カード表面」の両方に傷をつけることがあります。
カードの傷がついた部分は発色が悪くなるか発色しなくなり、印刷情報が読み取りずらくなります。
印字ヘッドの傷ついた部分は印刷出来なくなるため、印刷内容が白く抜けてしまいます。
さらに傷ついたヘッドが、走行するリライトカードを傷をつけてしまうのが一番大きな問題となります。
また、傷が多くなるとヘッド交換が必要になります。
安定的にリライトするための必要な措置
①印刷内容の消色(使用後はすぐ消す) ②汚れの除去(粉塵などの付着物)
リライト回数を増やす策
1台のリライトプリンタで消色・印刷を行うタイプの機器の場合は「汚れの除去」機能が十分でない場合があるため、当社では①②の作業を発券機とは別機器(消色洗浄機)にて行います。
リライトカード消色・洗浄機 AP-436R
・60枚/分 高速消去 ※1枚1秒
・90℃の熱湯で洗浄することで、文字消去作業と汚れを落とし
さらに除菌効果も見込める(まな板の熱湯消毒程度)
1枚のカードを500回のリユースで捨てるか、1000回使うのかで、経済的にはもちろんのこと、環境への負荷も減らすことにつながります。
非常識カード登場
常識カード例 ※キャッシュカード、交通系ICカード、診察券など
【特徴】
形状:小さい・厚い・堅い
・統一されたサイズ
・携帯に適したサイズ、1枚だけのハンドリング(同じ機能のカードを複数枚同時に使用しない)
・少ない情報量
・可視情報の変更がない又は、表示変更/追加の機会が少ない。
非常識カード <リライトTPSカード>
【特徴】
「常識カード」に比べて・・・形状:大さい・薄い・やわらかい
・カードサイズは複数ラインナップあり
・手に持って使う、モノにつける(表示機能)用途で、可視情報が主役
・一括発行、一括洗浄/消色、一括読取/区分も想定するため、上記形状を設定
・表面に印字できる文字数が多い
・多頻度の表示内容変更、追加に対応
・離れて視認できるような大型文字の表現
・やわらかい素材は、カード自身が変形して元に戻るため長寿命になり、手指や物品を傷つけにくい
・RFID格納データ容量が大きいので(316バイト)、多頻度の書き換え/書き加えに対応できる
やわらかい素材を利用し、洗浄して使用することが、
リユース・リライト回数を増やすことになり、
環境にも経済にも貢献することにつながると当社は考えます。
運用面での留意事項
環境と経済に貢献するために 1000回のリユースを目指して!
リライトTPSカードは軟質性素材で、ハンドリング性の良さ
(耐 折れ・曲げ性)及び耐水滴(雨など)特性を持ちますが、
感熱式で発色する為、特に太陽光の直射を避け、
日焼けによるコントラストの低下を防ぐことが必要です。
運用面での留意事項
●カード表・裏への異物(粉塵・液体)付着を防止しましょう。
特に金属製粉塵はカードに付着すると、発券機の印字ヘッドを傷つけ、ヘッドがカード面を削り悪循環を起こします。
※リライトTPSカードは専用消色洗浄機にて、熱湯(約90℃)で表面のゴミを除去しながら消色して運用します。
●太陽光(紫外線)のあたる戸外に放置しないでください。
発色が悪くなりリライト回数が減る原因になります。
●コントラストを求めすぎないで、可視情報の読取判断をしてください。
印刷出力を大きくするとヘッド寿命とカード発色寿命が短くなります。
●印字面にうすくゴーストが残りますが、上から印刷すれば視認性は問題ありません。
きれいに消去しようとするとリライト回数が減ります。
●印刷済みカードは短期間で消去してください。
再印刷、消去のサイクルが速いほどリライト回数が増えます。
※約1500回超のリライトの可能性もあり。
●内蔵RFIDを利用をせず、印刷シンボルだけ(バーコード、2次元コード)に頼るとリライト回数を減らすことにつながります。 ※スキャナー特性:PCS値の適合範囲次第
シンボル印刷面積は広いほど視認性を低下させ、信頼性や作業性を低下させます。
▲以上のような留意事項に適応できない環境でのご利用の場合は、別仕様のリターナブルTPSカードをご検討ください。
おすすめの選択は
●S-カードは「リライトTPSカード」が最適。
●G-カードは「リターナブルTPSカード」を選択することが耐環境性に優れ、長期使用による経済性が優れています。